皆既月食
「え?日食じゃないの?」
そう思ったあなた!そんなあなたにこそ知ってもらいたい、「月食」。
「え…地味」確かに月食は、日食ほどのインパクトはありません。
でもそれだけに日食とは違う魅力が、皆既月食にはあるのです。
この記事を読めばあなたも「月食マスター」になれるかも知れませんよ?
そもそも「月食」はどうやって起きるのか?
まずは、メジャーは日食から。
日食を大雑把に説明すると、太陽と地球の間に上手く月が入り込むこと、つまり太陽ー月ー地球と一直線に並ぶことによって起きます。太陽の光が月で遮られる訳です。
じゃあ月食は、月と地球の間に別の天体が?いやいや、そんなものはありません(小さな隕石や人工衛星はありますが、小さすぎます)。
じゃあ、月食を引き起こすものは何か?実は私たちの地球です。
月は太陽のように、自分で光っている訳ではありません、太陽の光を反射して光っています。
その光を地球が遮れば月食が起きます。
つまり、太陽ー地球ー月の順番で一直線に並べばいいのです。
これが月食が起きる理由です。
ちなみに皆既月食の月は単に暗く(黒く)なるのではなく、月が赤銅(しゃくどう)色に変化します。
これも日食とは違う、月食の魅力ですね。
2018年最初の皆既月食は1/31。実はもうすぐ!
2018年最初の皆既月食は1月31日、睦月(むつき)最終日に起こります。
時間は午後8時48分から始まり、午後9時51分~午後11時8分に皆既月食。日を跨いだ午前0時12分(深夜)に月は元に戻ります。
12月~1月はクリスマス→年末・大晦日→元日・年始と、慌ただしい中にいつもの日常にはない、特別な雰囲気がありますが、いつまでもその雰囲気に浸ってはいられません。でも中々気分一新といきませんよね?
その気持ち、痛いほど分かりますが、切り替えも大切です。
2018年最初の月の最終日に特別な天体ショーを見て、心を新たにしませんか?
見れる・見れない、当日の環境は?
空気が澄んでいる冬は、天体観測に適した季節と言えるでしょう。
しかも月は夜空にもっとも映(は)える天体です。特別な観測器がなくても肉眼で簡単に見つけられます。
皆既月食がスタートする時間も夜の10時前と、比較的見やすい時刻です。
方角は、東南東→南東→南、と変化していきますが、天の高い部分に月があるので、観測条件は良好と言えます。
ただ、観測条件は良好でも、注意点がない訳ではありません。注意点をいくつか挙げていきます。
(1)寒さ対策は充分に
天空の高い部分の月なので、上手くいけば部屋の中から観測できる人もいると思います。
でも、窓くらいは開けますよね?部屋の中にいると薄着になりがちですが、窓を開ければ当然室温は低下します。防寒対策はしっかりしておきましょう。
外で観測する人は、言うまでもありません。
(2)屋外での観測は周りに気を配ろう
人は見えていない方向の注意は、どうしても疎かになります。高い空を見上げていれば余計に…。
転んだり、ぶつかったり。最悪自分や他の人のケガにつながります。定期的に自分の周りや足元に目をやりましょう。
(3)夜間はやっぱり危険もあります、自分の身を守ろう
あまり考えたくはありませんが、治安のいい地域であっても、やはり夜に危険は付きものです(事件・事故)。
出来れば一人ではなく複数人で行動し、目立つ色の服とライトや反射材、また光るLEDなどを身につけていれば安全性が向上します。防犯ブザーも効果的です。
危険のリスクはどれだけ準備しても、注意しても0にはなりませんが、0に近付けることは出来ます。
せっかくの皆既月食。
楽しく安全に観測しましょう(^^♪
コメント