お日様の下で思いっきり洗濯物を干す、それが一番いいのは間違いありません。
しかし、いろいろな事情、様々な生活スタイルで、夜干ししかできない、またな都合がいい…こういった人が相当数いらっしゃるのも、また間違いありません。
ただ、夜干しは日中干すのとは違う問題があります。それが”虫”です。
「日中だって虫はいるよ?」
その通りなのですが、なぜ夜干しに虫が問題になるのか?対策と原因を探ってみたいと思います。
「夜干しの虫問題」地域差はあるの?
夜干しの虫問題、極端な話ですが、住んでいる所に虫がいなければ、発生しません。
といっても地球上で人間が居れば必ず虫も居ます(南極でさえ、ある程度虫の種は居ます)。
しかし、周囲の環境次第で虫の数は多かったり少なかったりするので、当然少なければ虫がつく確率も低くなります。
「周囲の環境」と言うのは、簡単に説明すると緑の有無です。
ビルばかりで緑がまったくなければ、虫の数は少ないですし、緑豊かな公園や林や森などが近くにあれば、やはり虫の数は比較的多くなります。
大雑把に言うと、都市部かそうでないかで差がでます。
一年を通して、特に虫対策をしていないのであれば、夜干しの虫対策は、もしかすると必要ないかもしれませんね。
また、虫はそれほど高いところまで飛べません。
恐らくですが、木の高さを越えることはできないと思います。はっきりとしたデータはありませんが、4~5階には自力では来れないでしょう。
ただ、偶然エレベーターに入ったり、人にくっついて来てしまう可能性もなくはないので、絶対大丈夫!と断言は、ちょっと難しいかもしれません。
え…光とにおいと、色?
夜間、明かりに虫が集まる光景はよく目にしますよね。
でも日中は太陽という、大きな光で全体が明るいので、家の明かりに集まることはあまりありません。
でも、日が沈み暗くなってくると家の光が存在感を増し、家の光に照らされた洗濯物も(虫にとっては)光って見え、洗濯物に虫がついてしまう訳です。
そしてにおい。
虫にとって自然にある花や果物は、なくてはならない存在になっています。
虫はそのにおいを感知します。虫のにおいセンサーは非常に優秀で、そのセンサーで香りつきの柔軟剤などのにおいにつられるのです。
またどうやら虫は、色物の衣類より白い服を好む傾向があります。
服だけでなく、白い建物にも集まりやすい様です。
洗濯物の夜干し良い・悪い
夜干しのメリット、デメリットをざっと書いてみます。
メリット
・時間の有効活用
朝は忙しい…洗濯を夜に持ってくることにより、忙しい朝に時間の余裕が生まれます。
・お風呂の湯がきれい
「え、入浴前に使うの?」
いえ、そうではありません。家族が入浴後にすぐ使えば、菌の増殖前に残り湯が使えます(人間の体には様々な菌がいます)。
・天気の変化に対応できる
共働きなど、日中誰もいない場合は、雨が降ってもどうしようもありません。
深夜など、寝静まったあとでは気づきにくいですが、気づけばすぐに取り込めます。
デメリット
・虫がつく可能性がある
既に述べたデメリットですが、雨などと違い、そうそう気づけません。
・乾きにくい
太陽もありませんし、気温も日中より低いことが多いので、やはり乾きにくいです。朝つゆに濡れることも…。
・盗難
日中と違い人が目につきにくいため、やはり盗まれるリスクがあります。
虫対策&おわりに
虫対策には、虫除けを使ったり、 白物は室内干しするなどしましょう。
洗剤や柔軟剤は、香りがないものを使うのも一つの方法です。
ベランダに干す場合は、虫除けネットなどで、そもそも虫が来れなくすれば、高い効果を発揮すると思います。
盗難防止には、洗濯物を見られにくくしたり、センサーライトの設置などが効果的です。
上手く夜干しを活用し、良い洗濯ライフを!