電子レンジを使うと自宅のWi-Fiが切れやすい?その理由と対策を教えます。

電子レンジを使うとWi-Fiが切れる?! 未分類

電子レンジを使うとWi-Fiが切れる?!

電子レンジを使うと、Wi-Fiが切れたり速度が低下するなどの怪事件(?)が多発している様です。
電子レンジとWi-Fiにどんな関係があって、Wi-Fiが切れる原因は何なのか?対策は?
調べてみました。

カギは「2.4GHz(ギガヘルツ)」…この数字にあり!

電子レンジとWi-Fiの周波数が同じことが原因!

まず最初に、「なぜ電子レンジで温められるのか?」これについて少し説明します。

意外に思われるかもしれませんが、電子レンジ自体は熱を発生しません。
電子レンジが放射するマイクロ波(電磁波)が食品の水分を振動させ、その言わば「摩擦」によって対象が熱を持つのです(そのため完全に乾ききった、ぞうきんなどはあまり加熱できない、水分がないから)。

「え、そんなことで?」と思われるかもしれせんが、振動の回数は、なんと1秒間に24億回!(1ギガ:1G=10億 2.4G=24億)
そしてWi-Fiの周波数、これも2.4GHzなのです!
周波数帯が同じなので、電子レンジの電磁波がWi-Fiに干渉して不安定にしてしまう訳です。

※注意※
だからといって、「Wi-Fiで加熱される!?」なんてことは、まったくありません。
実はこの周波数帯、使われている家電が結構多いのです(たとえばコードレスフォンやBluetooth)。
これらが電子レンジと同じ様に加熱機能を持っていたら、世の中大変です!

対策 「電子レンジの電磁波をカット!」よりも…

ネットショッピングなどを見ていると、電子レンジから発せられる電磁波をカットするフィルムやシールなどのグッズを見かけます。

これらはWi-Fi用ではありませんが、電子レンジからの電磁波をカットできれば、結果Wi-Fiの安定性は増すはずです(電子レンジは元々、厳重にシールドされてはいます)。

ただ、これらのグッズでも完全にカットするのは無理なため、もしかすると状況は改善しないかもしれません。
それより手軽な対策としては、電子レンジを遠ざけることです。

距離をあけると、電磁波は確実に弱くなるため、家電配置のレイアウトを変えるだけで効果がでるかもしれません。

今挙げた二つの方法は、電子レンジの影響を少なくする、そして効果は保証されない、という共通点があります。
また集合住宅などの場合、隣家の電子レンジが干渉する可能性があり(2.4GHzの電磁波は障害物に強い)、そうなるとこちらからはどうしようもありません。

5GHzにすると干渉が防げるかも…。

実はそれより確実な方法があります。それは、Wi-Fiの周波数設定を変えることです。
私の使っている機器は、Speed Wi-Fi NEXT W03なのですが、
『設定→通信設定→Wi-Fi設定』
で、2.4GHzか5GHzかを選択できる様になっています。

機種によって方法は異なりますし、そもそも2.4GHzしか選択できない機器もあるので、一度調べてみてください。

「じゃあ、最初から5GHzにしといてよ…」
と思わなくもありませんが、5GHzは障害物に弱いため、同じ部屋内でないと電子レンジ関係なく、やや不安定になる可能性があります。

まとめ

原因

電子レンジとWi-Fiは同じ周波数帯のため、電磁波が影響してWi-Fiが切れたりする。

対策

・電子レンジを離したり、電磁波をカットするグッズを使用する。
この方法はそもそも完全にカットできない。
また電子レンジや部屋の配置、隣家などの状況によっては効果がないかもしれない。

・Wi-Fiの機器によっては、周波数帯を5GHzに変更できる。
この方法なら電子レンジの影響は確実に回避できる。
ただし、壁などの障害物には弱くなるので、できれば同室内で動作させる。

※5GHzは気象レーダーに使われており、Wi-Fi機器がレーダー波を検知すると機器を停止、チャンネル(周波数)を変更するらしいです。