春夏秋冬…季節に合わせて、あるいは家族の記念の日に合わせて、様々な行事や祝い事をしますよね。
そういった行いには”家族の一員”として、ペットも参加させたくなるものです。
そんな日は、行いに合わせた食事やご馳走を出すことが普通にあります。
当然の様に、ペットにもお裾分けをしたくなるのが人情です。
でもちょっと待ってください!
人間にとっては美味しくても(あるいは栄養的でも)、ペットにとってはよろしくないものは多数あります。
たとえばネギ類。人にとっては使い勝手がよく、色々な料理で重宝される食材です。
しかし、犬猫にとっては毒になる可能性があります(血液関係がダメージを受ける)。
動物によってダメージをもたらす食べ物はそれぞれですが、ペットは大抵人間より小さいため、小量であっても体調を崩しやすいです。
ハムスターの様に、特に小さな生き物は注意が必要になります。
この記事では、ハムスターと節分の豆まきについて考えます。
生の大豆は絶対NG!じゃあ、炒り豆は?
生の大豆にはある酵素が含まれていて、消化に悪影響があります。
ハムスターはペットの中でも小型なので、小量でも健康を害するかもしれません。
炒った豆であれば一応OKですが、できれば一粒、多くても二粒までにしておくべきです。
ある人の体験談で、福豆を五粒与えて、尿石症、血尿、排尿困難などの症状が発症し、ハムスターが亡くなってしまったそうです。
なお、その方の掛かり付けの獣医さんによると、「大豆のマグネシウムと、カルシウムが結び付いた結石」とのこと。
(カルシウムが多い飲食が結石になりやすいのは確認できましたが、マグネシウムとの関連は分かりません)
と言っても、福豆(炒り豆)が必ずハムスターの健康を害する訳ではなく、一粒~二粒なら問題がないお話も多いです。
一年に一回、節分のときだけ、一粒か二粒与えるだけなら恐らくは大丈夫と思われます(当日の健康状態はもちろん、普段の状態も考慮して判断してください)。
でもやっぱりハムと豆まきしたい!
まずは絶対条件として、炒り豆に限定し、炒り豆でも味つきの豆は止めておきましょう。
与える数も最大二粒までにして、ハムスターのケージに豆が入らない様にします。
ハムスターが物欲しそうに「もっとくれ!」目で訴えてきたら、ハムスター大好きなひまわりの種で代用です。申し訳ないけど、それで満足してもらいましょう。
あまりいないと思いますが、ハムスターを放し飼いしている場合、豆まきはハムスターが確実にいない部屋で行ってください。
あまり考えたくないことですが、ほとんどのペットの寿命は人間よりずっと短い、それが事実です。
ペットを家族として捉え、積極的に行事に参加させる・・これ自体は決して悪いことではありません。
でもそれが、ペットたちの命を縮めてしまっては意味がないのです。
ペットは家族ではあっても、同じ動物ではありません。
時には区別することも大切です。あなたの愛情は別の形で注いであげてください。
ハムスターの幸せと、節分の良い思い出を!
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