七夕の歌の「きんぎんすなご」や「のきば」の意味ってなに!?

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七夕の歌の「きんぎんすなご」や「のきば」の意味ってなに!?
七月七日…言わずと知れた七夕です。

自宅や学校など、いろいろな場所で笹の葉と一緒に願いごとが書かれた短冊が飾られます。
数年前に通院した病院では、子供の「早くお薬を飲まなくてもいいようになりたい」という願いの短冊に、ちょっと胸を打たれました。

大抵のお子さんは、シンプルに欲しい物を書いたりしますよね?
その願いごとを叶えてやるべきかどうか、頭を悩ます親御さんたちも多いのではないでしょうか。

現在の暦(こよみ)では、毎年七月七日が七夕となっていますが、旧暦に照らし合わせると、今年(2018年)は八月十七日が七夕となります(ちなみに2019年は八月七日)。

七夕は五節句の一つで、その元となる「節会」は奈良時代以前から続く宮中行事です。
そのうちの五つを、江戸時代に幕府が公的な祝日としたことが始まりとなっています。

この七夕について、少し調べてみました。お付き合いください。

「のきば」「きんぎんすなご」の意味とは?

「のきば」「きんぎんすなご」の意味とは?
「たなばたさま」の歌ですね。
この「ささのはさらさら~♪」は、ほぼ文字通りだと分かります、問題はこの次。

のきばにゆれる
おほしさまきらきら
きんぎんすなご

真ん中の「おほしさまきらきら」の意味は、そのままでしょう。

では、最初の「のきば」は何かと言うと…。
漢字で書くと「軒端」になります。
漢字だと、何となく分かってきませんか?
シンプルに言ってしまうと、「軒下(のきした)の端」のことです。

では、「きんぎんすなご」とは何でしょうか。
こちらは漢字で書くと、「金銀砂子」です。
「ん、金や銀のかたまりを細かくしたのか!?」と思ったあなた、仲間ですね(笑)

当たらずとも遠からずではありますが、さすがに金や銀そのものを砕いた物ではなく、金箔や銀箔を砂状(粉状)にした物です。

現在でも装飾などに使われており、その「きんぎんすなご」を星にたとえたのでしょう(「きんぎんすなご」の意味は分かりましたが、具体的にどう七夕に使われていたかは分かりませんでした。短冊の装飾?)。

そもそもなぜ、織姫と彦星が会えるのは一年に一回だけ?

七夕のお話
ものすごーく大雑把に説明します。

・織姫の父親が娘の結婚相手を探していた
・天帝が彦星を紹介
・結婚後、夫婦仲は良いが二人とも仕事をしなくなった
(機織りと牛使い)
・天帝が怒って二人を離ればなれにする
・二人ともひどく落ち込む
・天帝がそれを見て年に一回だけ会うことを許す

こんな物語です。
う、うーん「年に一回だけ会える」という知っていましたが、こんな理由があったのは知りませんでした。

それにしても天帝様…「働きもせずに夫婦なんて許さん!」というのは分からなくもないですが、ちょっと厳しすぎる気がしますね(笑)
人生100年としても、一年に一回だけでは…。

と思っていたんですが、彼らは星(正確には”恒星”)です。
星ってすごく寿命が長いんです。長いものだと数千億年(!)、短いものでも数百万年~数千万年、とのこと。

人間スケールでは計れません。
でもやっぱり、一年に一回はかわいそうに感じます。
いつか天帝様の怒りがとけます様に、今年の七夕はそんなお願いもいいかもしれませんよ。