3歳だけど指しゃぶりがやめられないわが子。出っ歯になる可能性は高いの?

子育て

指しゃぶりは出っ歯の原因になる?

子供は、ママのお腹の中にいる時から指しゃぶりをしています。
赤ちゃんの頃の指しゃぶりは、むしろ成長に必要なところもあるので、気にする必要はありません。

と言っても、3歳になっても頻繁に指しゃぶりをしていると、親としては心配になりますよね。
頻繁に指しゃぶりをする理由もそうですが、それが成長に何か影響があるんじゃないか…。
そう考えるのは当然です。

成長に、体に対する影響として心配になるのが、歯並びや出っ歯でしょうか。
歯は体の他の部分と違い矯正が可能ですが、防げるものなら防ぎたいものです。
3歳にもなって指しゃぶりをしていると、必ず出っ歯になるの?ならないの?それを解説していきます。

体をつくるのは遺伝?環境?

遺伝要素より環境要因のほうが強い

遺伝要素より環境要因のほうが強い

遺伝子やDNA、詳しく知らなくても、誰もが聞いたことがある言葉だと思います。
人間に限らずすべての生物は、親から遺伝という形で様々なものを受け継ぎます(ちなみに植物にも遺伝子はあります)。

この「遺伝子」とは、簡単に言ってしまうと人間の体の設計図です。
そしてこの設計図には、両親の身体的特徴が含まれている可能性があります。
つまりご両親どちらかの歯並びを、受け継ぐかもしれないのです。

ところでこの遺伝子、大原則として生まれでた時から変化しません。
場合によっては、指しゃぶりとは関係なく出っ歯になることもある訳です。

もちろん遺伝のせいかどうかの判断は難しく、少なくとも素人に分かるものではありません。

とりあえず、
「過度な指しゃぶりは、ある程度の年齢に達したら、歯並びに影響を与える可能性がある」
「遺伝による歯並びの影響もある」
この二つを覚えておきましょう。

止めさせるには?試してみたい方法3つ

基本的に3歳頃までは、あまり気にする必要はありません。
むしろ子供の生活環境全体に気を配りましょう。
3歳~に指しゃぶりをしていても、保育園や幼稚園に通うことにより次第に減少していくはずです。
ただ、
「保育園や幼稚園に楽しく通っている(最低でも数ヵ月)、でも過度な指しゃぶりがまったく減らない、心配…」
そんな時は以下の方法を試してください。

①積み木などの「手を使う遊び」をする

積み木やブロックなど、手を使う道具を使って遊ばせてみましょう。

②手を繋いでの外出

外出することで興味をそちらに逸らして、手を繋いで指しゃぶりを自然に防止します。

③就寝時には読み聞かせ

手を繋いで一緒に寝てしまうのがベストですが、そんな訳にはいきませんよね。
だから絵本を読んであげたり、子供のお話を聞いてあげたりと、寝つくまで一緒にいて子供に安心感を与えてあげましょう。

上に挙げたのはあくまで例です。
要は、いかにして気を紛らわすか!ということ

積み木やブロックなどと書きましたが、たとえば躍りやダンスでもいいですし、昔ながらのあやとりでも効果的です。
自分の子供に合った気の紛らわせ方をいろいろ考えてみるのもおもしろいですよ!

永久歯の生え始めが一つの目安

ここまで記事を読んで、「3歳」をタイムリミットの様に感じられたかもしれませんが、そういう意味ではありません。
「3歳」は言わば、経過観察の一つの節目に過ぎないと考えてください。

3歳ともなれば、行動範囲やできることも随分広がっています。
指しゃぶりに限らず、子供の今後の環境について考える時期です。

仮にママの前だけで無理に止めても、他でするかもしれませんし、それがストレスになり何か影響がでるかもしれません。
ここは「歯が生えかわるまで見守ろう」くらいで、ちょうどいいと思います

ただ、「見守る」は「何もしなくていい」ではありません。場合によっては専門家の意見を聞くことも必要です。

(注意:小児科医や小児歯科医など、専門分野によって意見が異なるかもしれません。
小児科医は心理面を含めたトータルケアを、小児歯科医は口機能(噛み合わせや口呼吸、発声などの口機能全体)への影響を優先します。
できる限りの情報を提供することが、医師の正しい判断につながります。)

子供の成長は千差万別です。「何歳までにしなきゃダメ!」なんてことはありません。
もちろん放置しろってことではありません。
他の子供と比べるのではなく、「この子に必要なのはなんだろう?」を考えながら見守りましょう。

ママやパパがわが子を一番よく知っているからこそできることですから、できるだけ楽しんでやってみましょう(*’ω’*)