大人になっても蒙古斑が消えない?女の子なら治療するべき?


蒙古斑と聞くと、赤ちゃんのイメージがあります。
私の子供もお尻に蒙古斑があり、お風呂に入るときやおむつ替えの時に見えてとても可愛いです。
ほとんどの赤ちゃんには、蒙古斑があります。普通は成長とともに消えていくものですが、中には成人になっても蒙古斑が消えない人もいます。
大きくなっても消えない人も・・女の子なら気になりますよね?
今回は、消えない蒙古斑についてお話していきます。

大人になっても消えない蒙古斑がある

・異常性蒙古斑

そもそも「蒙古斑(もうこはん)」とは、生まれたときから皮膚にある母斑(ぼはん)の一種です。母斑というのは、遺伝的あるいは胎生(子宮内にいる時期)的素因にもとづき、生涯の様々な時期に出現し、極めて少しずつ出て、かつ色調あるいは形の異常を主体とする、限局性の皮膚の奇形といわれています。
色は、青色、青灰色、青黒、茶色などが見られています。発生する箇所は、お尻や背中などです。大きさ、形、数などは人によって様々です。感触は、皮膚が盛り上がるようなことはなく、平らなままです。
蒙古斑ができる原因は、胎生期の「真皮メラノサイト」と呼ばれる細胞の残存と考えられています。医学的には、神経堤(脊椎動物に特有で、神経管形成後に発生し、外胚葉上皮と接する部分)が移動し、神経節やメラニン細胞などに分化してゆく際に受ける刺激によって発生していると考えられています。
通常、蒙古斑は3歳から5歳になると自然に消えてなくなりますが、約3%の人では成人になっても蒙古斑が残っています。残り方は、そのままの場合もありますが、少し小さく薄くなることもあります。
ところがまれに通常の部位以外にも蒙古斑がみられることがあり、これを異所性蒙古斑といいます。

・持続性蒙古斑

しかし、約3%が成人になっても蒙古斑が残り、その多くは直径2cm程度の円形の青色斑で、持続性蒙古斑と呼ばれます。また稀に腕や足、お腹や胸などに蒙古斑が生ずることがあります。

子供に異常性蒙古斑がある場合は、どんな治療をする?


レーザーを当てることで、蒙古斑を薄くすることができます。
レーザー治療というと、非常に高額な印象がありますよね。費用は病院にもよりますが、1回のレーザー照射につき6,000円~12,000円ほどです。
異所性蒙古斑のレーザー治療の効果は高いですが、どんな治療も多少のリスクを伴うことを頭に入れておく必要があるでしょう。
きちんとした治療工程を医師と相談し、長期に渡って慎重に治療を進めなければなりません。また、塗り薬などの局所麻酔の場合、完全に無痛とはいかず多少の痛みを伴うこともあり、痛みの感じ方にも個人差があります。

思春期時代は気にするけど、大人になったら気にしなくなる人が多いよう


小さいうちは蒙古斑があってもかわいいですけど、確かに成人になってもあると、あれ?と思うかもしれませんね。
思春期になると、自分の蒙古斑を気にして「水泳の授業が嫌!」とか、「教室で着替えるのが嫌!」というお子さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし、大人になると気にしなくなる人が多いようです。
場所にも大きさなどにもよるかもしれませんが、ファッションやファンデーションで隠すこともできます。
治療方法もありますし、中には30歳頃で消えたという方もいらっしゃいます。

まとめ

蒙古斑がきっかけでいじめになってしまうこともあると大変です。
子供の間は、コンプレックスに感じたり、変わった目で見られることもあるかもしれませんが、治療方法もあるので皮膚科や美容外科を調べてみて受診してみて下さいね。