“メタボリックシンドローム”という言葉が生まれて久しくなりました(1998年にWHO:世界保健機関が診断基準を示し、命名)。
この”メタボ”にならぬよう(あるいはメタボ脱却のため)、ジム通いしているパパも多いみたいです。
適度な食事制限と軽い運動(ウォーキングなど)でもダイエットは可能ですが、それなりに長い期間を覚悟しなくてはなりません。
比較的やり易いダイエット法ですが、効果が見えづらく挫折する人もまた多い方法です。
それならいっそジム通いして、ダイエットだけでなく筋肉も手に入れたい(&カッコよくなりたい)!そう思う気持ちは充分に理解できます。
必ずしもムキムキマンになりたい訳ではないでしょうけど、効率的に筋肉をつけるためにプロテインを飲む…。これもまあ、理解できます。
でも、プロテインって意外と高いんですよね。野菜ジュースと違ってイマイチ健康に役立っているか分からないですし。
「他のもので代用できないの?」と思っちゃいます。
プロテインの主な目的はタンパク質の補給です。じゃあタンパク質豊富な食材なら、上手くいくかもしれません。そこで白羽の矢がたったのがきな粉です。
さて、きな粉はプロテインの代わりになるのでしょうか?
きな粉はタンパク質が豊富な素晴らしい食材!でも…
結論から言ってしまうと、きな粉はプロテインの代わりにはなりません。なぜでしょうか?
まず、きな粉はプロテインと比較するとタンパク質の量が数分の一しかありません(飲むプロテインによります)。
食材としては豊富なタンパク質を含んでいますが、タンパク質摂取に特化されているプロテインには、やはり及ばないのです。
また、吸収スピードの差もあります。
きな粉は比較的ゆっくりと吸収されるので、筋トレ後の効果的なタンパク質吸収タイムに間に合いません。
それに、きな粉にはタンパク質の他に脂質も含まれていて、更にカロリーもプロテインより高めです。
これらの理由により、「筋トレ後の効果的なタンパク質摂取」という目的に対しては、プロテインの代わりにならないことが分かります。
諦めきれない…何とかならないの?
プロテインの代わりにならないとは言え、きな粉にタンパク質が多く含まれているのは事実です。
吸収スピードが遅いのも逆手にとって、筋トレ前に摂取するのはどうでしょう?
きな粉に炭水化物も含まれているため、筋トレ前に摂ることにより、筋トレのためのエネルギー源にもなります。
きな粉だけ摂取するのは難しいので、牛乳に混ぜたりバナナにまぶしたりなどしてみましょう。
きな粉は優れた食材です。プロテインの代わりではなく…
きな粉をプロテインの代わりとして用いるのは、難しいことを説明しました。
しかし別の視点からきな粉をみると、きな粉はいくつもの栄養素を含んでおり、素晴らしい食材であることが分かります。
上記のタンパク質摂取を目的とした場合、まるで邪魔物の様に触れましたが、脂質も人間に必要な栄養素の一つです。
それ以外にも炭水化物や食物繊維、各種ビタミンやミネラル、葉酸なども含まれています。
一口で言ってしまうと、ここ数年話題になっている食材、”スーパーフード”なのです。
きな粉は和菓子に使われるのが知名度高いですが、様々な料理にちょっとしたアクセントとして使用できます。
また栄養素のバランスがよいので、ダイエット用の食材としても最適、偏りがちな栄養をきな粉で補う訳です。
まとめ
・きな粉をそのままプロテインの代用として使うことはできない
・摂取するタイミングや、他の食材との組合せである程度カバーできるがプロテインには及ばない
・きな粉は各種栄養素を含んだスーパーフードである
・ダイエット食の一つとしては最適
※きな粉だけですべての栄養素はまかなえません